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田中 それは数字の問題ですから、後ほど市長の方から出してもらいます。時間をうまく活用するために、アナ・ミヤレスさんに今までの私どものディスカッションを聞いて頂いての感想をお話頂ければと思います。杜協の土橋さんからもお話がありましたが、ボランティア先進国アメリカでは国民の半数の5割の方がボランティア活動を週に4.2時間程度やっています。そんな国からいらしたわけですけれども、どんなふうにお感じになられましたか。
●シンブルに、しなやかに、そして創造力豊かに活動を開始しましょう!
アナ・ミヤレス 今、アメリカでのボランティアについて田中さんから説明がありましたが、日本にもボランティアをする要素、ボランティアが出来る土壌というのは十分あると思います。ですからタイムダラーを成功させる土壌というのも十分にあると思うのです。
どういうふうに成功させるかは繰り返し言いましたように、若い人達、お年寄り、それから行政、企業が一緒になってパートナーシップをとりながら、もっともっとお互いがオープンな中で創造的な事業を進めていくという事ではないかと思います。
ボランティアグループというのはとかく排他的な部分もあるのですが、石田さんの発言にもありましたように、自分達のやっている情報を交換し合う場所作りをもっともっと増やしていく必要があるかと思います。
タイムダラーはとてもシンプルで単純でかつしなやかなものです。ボランティア活動をする時には難しく考えないで、シンブルに、しなやかに、クリエイティブに、創造力豊かに活動を開始して下さい。
田中さんも先程おっしゃってましたが、考えるだけに止まるのはそろそろ止めましょう。
問題だけを考えるのは止めましょう。そうではなくて一緒になって解決方法を考え行動に移していきましょう。
タイムダラーを皆さんそれぞれの立場で自分達に相応しいように取り入れて下さい。今、私が言った哲学、考え方だけでもいいのです。そして一緒に良きパートナーとして21世紀に向かってダンスをしていきましょう。
皆さんにお勧めしたいのですけれども、皆さんのお手元にあるパンフレットの中に「アメリカボランティア視察」が載っております。「百聞は一見にしかず」です。実際に見てみますと「ああ、ボランティアって難しく考えていたけれども、こんなものかな」と思われると思います。
私の好きな言葉にアメリカ先住民の言葉があります。「この世界に私達は1人で来ました。生まれた時は1人でした。死ぬ時も1人です。ただその間に1人ひとりがどういうふうに生きるかによって、1人ひとりの物語が作られます。それはこの世に遺産として残せるものです。」どうぞ皆さん、「何故?何故?」と言うだけではなくて行動しましょう。
そして、一緒に21世紀に向かってダンスをしていきましょう。
田中 ありがとうございました。最後に町田市長の方から、質間の回答とまとめを含めましてコーディネーターの役割をお願いしたいと思います。「市民のための市政、市民と共

 

 

 

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